ウォークインクローゼットDIY(2022.11-2023.1)
※振り返り投稿です。
今回は、寝室横のウォークインクローゼットの改造です。大作なので少し長くなります。
もともとの形は、上段があり、その下にハンガーハイプが交差してついている、L字型のクローゼットでした。
下に透明の収納ケースを積み重ねて置き、スーツケース等大きめのものを置き、めちゃくちゃな状態でした。
もったいない空きスペースが出来たり、上段もうまく使えず、もっといい使い方ができないかと考えていました。
いっそのこと、全て外して一から作成することにしました。
1.パイプを外す
パイプは、全てビスで留めてあるだけなので、ビスを外すだけで外れます。
廃棄するにも、再利用するにも、パイプカッターが便利ですよ。筒状の鉄もののカットに使えますのでおすすめです。セッティングしてぐるぐる回すだけで、切れてしまいます。
2.上段を外す
早速とても大変な作業でした。まず上段を外します。何をするにも邪魔な存在でしたので、取ることが嬉しく、浮足立っていましたが、もう2度とやりたくないです。。
問題は上段の構造です。これに関しては事前にわからず、壊してみてわかりました。
文字にしづらいので図に書いて説明しますね。壁の断面(横から見た図)です。
こんな感じに、上段の下に小さい補助板のようなものがついていたので、こちらが上段を支えつつ、柱にビス打ちされているのだろうと予想というか願っていました。
実際は、壁構造の中の柱から上段に直接ビス打ちされていました。そのため綺麗に取り外すことは不可能で、ノコギリを使わなければなりませんでした。手のこでは到底無理です。
電動ノコギリ「レシプロソー」の出番です。レシプロソーは、木材を早く切断することができますが、綺麗に直線を切ったりすることは難しいというかできません。枝を切ったり、解体に使います。
なので静音性はあまりないのだと思います。押入れ解体時にホームセンターで借りてきて、少し使用しましたが、すごくうるさいです。
この時も、同様にホームセンターで借りてきて使用したのですが、結構時間がかかりましたので、マンションなので隣家から苦情が来ないかひやひやもので、精神的にきつかったです。。
とりあえず外しましたが・・・外してみないと状況がわからなかったので、計画を立てるのはこの後でした。なので、空いた穴をマスキングテープで塞ぎ、1か月程そのままでした。
壁を壊すことにはならず、良かったです。
3.IKEAのMALMを組み立てる
一か月そのままでしたので、この乱雑さを見てください。悲しい光景です。やりがいがありますね。
寝室側に引き戸、リビング側が扉になっています。
リビング入口に、奥行きの狭いウォール収納と鏡を設置して、クローゼットの所にチェストを置き、その周辺にクローゼットを手造りしていきます。L字型です。
ではまず、チェストの組み立てです。チェストはIKEAで購入したMALMです。
私はクローゼットを一体化させるために、ペイントして取っ手をつけて、原形がなくなりましたが、このままで使用してもとてもお勧めです。安っぽくない白です。これをいくつか並べてもかっこいいと思います。
何より使い勝手がいいです。容量たくさん入ります。開け閉めも静かでスムーズです。大好き。
4.床下地を造る
クローゼットの奥側は、2段のハンガーパイプ(上着とパンツ用)と1段のハンガーパイプ(ワンピースやコート用)を設置します。
ランバーコアで造っていくのですが、まず床下地を造ります。
2×4を使用しています。サイズに合わせてカットしたものを床にビス止めしています。左手前の、チェストとの間にも同様に造ります。
この時から、丸鋸を購入し、寸法が怪しいものは自宅で測りながらカットするようになりました。
いつも使用している電動工具については、そのうち紹介したいと思います。
2×4下地の上に、ランバーコアを取り付けます。(シナランバー 厚み18mm)これで土台の完成です。
手前にチェストを置いています。チェストの側面にランバーコアを立てて取り付け、そのあとチェスト側の床と造った床下地の間に、同じように床下地を造ります。
5.ハンガー棚の構造を造る
奥の壁はコンクリート壁になっていて、その前にハンガー用の収納を造ります。
奥はコンクリートなのでビス打ちできません。
なのでまず、両側面にシナランバーを設置(両壁の柱にビス打ち)します。
(ここではランバーコア全て、シナ材、厚み18mmを使用しています。シナランバーはラワンランバーより高値ですが、表面が綺麗なため。やすり掛けが楽です。手触りよくペンキも綺麗にのります。そのためシナを使用しています。)
真ん中にも板を立て、1×4をコンクリートに接着剤で貼り、両脇の板にビス打ちし、固定しています。
板同士、板とSPF等の木材同士の固定には、ポケットホールジグを使用しています。
今や、なくてはならないToolです。垂直にも並行にも、簡単に取り付けられます。
板は天井までの高さなので2m以上の長さが必要でしたが、うちの車に載せられないので、カットしたものを繋げ合わせています。ポケットホールジグを使うと簡単に繋げ合わせられます。
右側の中央と、天井近くに棚版をつけて、パイプを設置し、奥の構造は一旦終わりです。
ハンガーパイプは購入したものを、先ほど紹介したパイプカッターでカットして取り付けています。
一人だとずれたりして大変なので、手伝ってもらうのをおすすめします。
購入したのは下記です。黒でマットが良ければ最適です!約2年使っていますが、禿げたりせず綺麗なままです。
6.MALMの上の棚を造る
組み立てて置いたチェストの両脇に合板を取り付け、棚を作成します。こちらもポケットホールジグで固定しています。棚取り付け時は、水平器を使用して水平に取り付けます。
奥には固定のため同じように1×4を付けています。こちらは壁が石膏ボードと柱なので、柱にビス打ちです。
この後綺麗に仕上げていきます。
7.天井と棚の隙間を隠す・表面に白木板をつける(断面を隠す)
一番上の段と、天井の間に隙間がありますので、そこをMDFで塞ぎます。さらに天井とMDFの隙間をモールディング材で塞いでいます。
こんな感じです。隙間も収納として使用してもいいのですが、私は良い外観のため塞ぎました。よりビルトインクローゼット感が増しますので。
板の側面の断面が見えっぱなしでしたので、綺麗にみせるために枠フレームをつけます。それぞれの断面に白木板をつけただけです。
下の写真のようになります。
本当は高さがそろっていればもっといいのですが、微妙な誤差が出て揃いませんでした。それでも綺麗かと!
白木板の取り付けにはピンタッカーと接着剤を使用しています。
ピンタッカーは頭のない釘(真っすぐな針のようなもの)を打ち込む電動くぎ打ち機です。接着剤との併用が必須ですが、綺麗に仕上がるので、出番も多く、買ってよかったツールです。
床との境には巾木をつけてあります。全体の隙間部分はシーリング剤で埋めます。シーリング剤は必ず塗装がのるものを選んでくださいね。
チェストはまだ追加がありますが、他の構造完成です!!
8.全体をペイントする
ここに使用した色はBenjamin mooreのAppalachian Spring です。濃いめのピンクというかワイン色というかわかりませんが、良い色です。自然光が当たらない場所でも綺麗に出ます。
全体塗りましたが、チェストはアイアンペイントのプライマーがのらず、一旦そのままです。
この後、薄い木材をチェスト全体に貼り付けて、塗装しました。
一体化しましたー!取っ手はカインズのものです。
9.ウォール収納、鏡の取り付け
最後に入口の壁に収納と鏡を取り付けて完了です。
収納はIKEAのシューズラック、TRONES。鏡はIKEAのSOMMARBOです。
シューズラックには、バッグ等を収納しています。
最後にBefore/Afterです。
使いやすく、綺麗になりました^^
初めての試みがたくさんありましたので、自信にもなりました~